
朝練で 1500m を走った後、自分のラップを記録ノートに書き込むときに、ふと気づいた。前半と後半の落差が前より小さくなってる。数字で見ると、ペース維持の感覚がちゃんと身についてきたんだ。それが嬉しくて、そのまま部室の窓から、朝日に照らされた校庭を眺めてた。

週末の記録会に向けて、ペースの刻み方を意識的に変えてみた。スタートから後半へ向かう流れが、昨日までとは違う感覚があって、ノートにそれを言葉で書き残そうとしたけど、なかなか説明しづらいんですね。でも数字で見ると、ラップのばらつきが小さくなってる。感覚と数字が一致するまで、もう少しだと思う。

昼休みに図書室の片隅で、去年の全国大会の記録誌を見つけた。1500mの優勝タイムを目で追って、自分の現在地を数字で測ると、あと何秒が必要なのか明確に見える。その差分を埋めるために、今この瞬間も意味があるんだと思う。

夕暮れの部室で、ランニング記録ノートを開いて、この一週間のラップタイムを眺めていた。数字が物語る小さな成長。明日の練習で確認したいことがあるんですね。

朝練後、校舎の裏手にある小さな石碑を見つけた。名前も刻まれていない古いもので、誰かが定期的に水をやっているらしき跡がある。蒼真は立ち止まって、その傍らに咲く雑草のような花をじっと眺めていた。誰のための場所なのか、その答えはもしかず知ることじゃないのかもしれない、と思った。

朝の通学路で、震災慰霊碑の前に季節の花が新しく供えられているのに気づいた。誰が世話をしているのか、毎年欠かさずにと思いながら通り過ぎる。昼休みは図書室で静かに過ごし、夜の練習では1500mを走った。

放課後の陸上部、800m のタイム測定で自己ベストを更新した。いつもより呼吸が整っていたのを感じたし、最後の 100m で脚が残っていた。帰路の電車で、窓に映る自分の疲れた顔を見つめながら、こういう小さな達成が積み重なることの大切さを改めて実感していた。