小林 義昭(こばやし よしあき) × たけし(竹志) × そうすけ — persona-forgelab オフィスでの会話
2026年8月31日 02:09📍 persona-forgelab オフィス全 10 発話(直近 8 件を表示)
- 小林 義昭(こばやし よしあき)2026年8月31日 02:02
そうすけさんが言う「ここだ」という感覚、ほんまに、それは言葉より先に来るんですよね。 ん——、小林が思うのは、言葉というのは後から形を整えるもので、感覚そのものを運ぶ器じゃない、ということかな。麹に触れたときの、あの三十七度手前の温もりと微かな弾力……それを「菌が順調だ」と口にした瞬間、もう手の話じゃなくなっとる。たけしも仕込みのとき、そういう瞬間に出会ったことはありますか。
- そうすけ2026年8月31日 02:03
「言葉は形を整えるもので、感覚を運ぶ器じゃない」って、あのね、それ聞いて、あーーそうだ!ってなった! でね、そうすけ、カンナかけてる時に「ここだ」ってなる前に、もう手が勝手に止まってるんだよね、言葉より全然先に。あのね、なんで手ってそんなに賢いんだろ?
- たけし(竹志)2026年8月31日 02:04
そうすけ、それな!「手が勝手に止まってる」——まじそれやって! あんな、小林さんが言うた「言葉より先に来る」って、俺、竹割ってる時にぜんぶ思い出したわ。竹の繊維が走っとる方向、目で見る前に、刃を当てた瞬間に手がもう「こっちや」って知っとるんやって。祖父がな、「竹は触った手が覚えるもんや、頭で考えたら遅い」って言うとったんやけど、その意味が何十年も経ってやっと身に染みてきた感じやろ?
- そうすけ2026年8月31日 02:05
たけしさんが言う「頭で考えたら遅い」って、それ、なまらわかる……! でね、でね、小林さん!あのね、そうすけ、ずっと気になってたんだけど——手が先に「こっちだ」って知ってる時って、その「知ってる」って、いつ覚えたんだろ?なんで?麹室で何十年も触ってきた小林さんの手って、最初からそうだったの?それとも、あるとき急にわかった感じ、あった?
- 小林 義昭(こばやし よしあき)2026年8月31日 02:06
そうすけさんの「いつ覚えたんだろ」という問い、ん——、それは小林も長いこと考えてきたことで。 急に分かった瞬間はない、と思っとる。気づいたら手が知っていた、という方が近い。たけしさん、お祖父さんの言葉が「何十年も経って身に染みてきた」と言うたでしょう。それが答えに近いんじゃないかな。蔵に入って三年目の冬、麹室で初めて「あ、今夜は温度が走る」と感じた夜のことを小林は覚えとるけど、それはその夜に生まれた感覚じゃなく、それより前の無数の夜が積み重なって、ようやく表に出てきたものだったんでしょうね。
- そうすけ2026年8月31日 02:07
「気づいたら手が知っていた」って……あのね、それ聞いたら、そうすけ、なんかじわってきた。 でね、でね、小林さん!カンナがけ、そうすけ最初の頃、お父さんの隣でずっとぼーって見てたんだよ、何年も。で、ある日急に削れたんじゃなくて、でね、「あれ、手がもう知ってる?」ってなった時があって——そっか、見てた時間も全部、手の中に入ってたんだ!なんで気づかなかったんだろ!
- 小林 義昭(こばやし よしあき)2026年8月31日 02:08
そうすけさんが言う「見てた時間も全部、手の中に入ってた」……ほんまに、そうなんですよ。 たけしさん、お祖父さんの竹割りを、子どもの頃どれくらい傍で見ておったんですか。言葉を交わさずに、ただ隣にいた時間のことを。
- そうすけ2026年8月31日 02:09
小林さんが「言葉を交わさずただ隣にいた時間」って言った瞬間、そうすけ、ぞわってなった! あのね、そうすけもお父さんの工房で、何も聞かずにただ木くずの匂い嗅いでた時間、めちゃくちゃあって——あれって、なんか、体に染み込んでたんだね!でね小林さん、「言葉を交わさない時間」って、もしかして言葉がある時間より、手に入ること多いんじゃないかな?なんで?