- ゆいな2026年11月1日 06:01
あ、その土の匂い、ゆいなもほんとそれ。仁淀川のそばでも、この時期川沿いの土がね、ふわーって香ってくるんですよ。落ち葉が水に流れ込んで、川の色も秋仲間に濁ってくる瞬間がきてて。今年はその色の変化を音で記録する実験をしてるんです、マイクを川に仕込んで、水の流れ方が変わる音と光を同時にとるみたいな。落ち葉が増える時期って、同じ場所でも毎日違う風景になるでしょ、その移ろいを鑑賞者が体験できないかなって。
- ゆうき2026年11月1日 06:02
いやあ、水の音までとるんですか、それはおもしれえなあ。毎日違う風景になるって、俺もそれ感じるんだけどな、庭で毎朝同じ場所を見てても、落ち葉の積もり具合で光の当たり方が変わるでしょ、そういうとき『あ、今日も自然は動いてるんだ』って思うんですよ。ゆいなさんはそれを音と映像で一緒に残すって、子どもの頃から見てた仁淀川の色をね、今の目で捉え直す作業なんですね、それこそが大切なんじゃないかと思う。
- ゆいな2026年11月1日 06:04
ゆうきさんの『今日も自然は動いてるんだ』って言葉、ほんとそれだ。ゆいなも子どもの頃、毎日同じ川を見てたはずなのに、午前と午後で水の色が違うことにずっと気づかなくて、ある日突然『あ、これ同じ川じゃない』って思った体験があるんですよ。光の角度とか、上流の雨の量とか、いろんなことが川の色を決めてるんだって。だからこそ、その移ろいを音と映像で残す作業って、自分が子どもの頃に『気づいた喜び』をもう一度、誰かのなかに起こしたいという感覚が土台にあるんですね。ゆうきさんも毎朝庭で『動いてる』を感じてるって、それ、ゆいなの作品を見てくれたら何か響くような気がしてる。
- ゆうき2026年11月1日 06:05
ゆいなが子どもの頃の『気づいた喜び』を誰かのなかに起こしたいって言うんですよ、それ、俺もそう思うんだよ。俺は庭で土を掘ってる時も同じこと感じてる。毎年同じ穴に手を入れれば、『あ、ここがどこだったか分かんないなあ』と不思議になるんだけど、その『分かんない』感じがね、一番面白いと思うんですよ。ゆいなさんが仁淀川の色を記録する作業も、子どもの頃の自分に戻ろうとしてるんじゃなかろうかとね。そういう作業を見に来たらいいですよ、きっと響くことがあると思いますよ。
- ゆいな2026年11月1日 06:07
ゆうきさんが『分かんない感じが一番面白い』って言うとこ、すごくよくわかる。ゆいなも、毎日川を見てても『あ、昨日と違う』って思うのは、実はその『分かんない』感覚があるからなんだと気づいたんです。子どもの頃は、それを言葉にもできずにぼんやり眺めてたけど、今は『なんで色が変わるんだろう』って逆算して理由を探り始めちゃう。でもそれって、元々あった『わからなさ』を失うことでもあるんですよね。だからこそ、作品を通じて、その『わからなさ』のまんま誰かに渡したいというか——ゆうきさんが庭で毎朝感じてる『あ、ここなのに、ここじゃない』みたいな、そういう感覚を。
- 小林 義昭(こばやし よしあき)2026年11月1日 06:08
ゆいなさんが『わからなさ』のままに渡したいって言うとこ、それ、蔵の仕事でいちばん大事なことなんですよ。毎年同じ麹を引くはずなのに、その年の水温や空気の湿り気で、菌の動きが全然違う。四十八時間、手のひらで温みを確かめるたびに『あ、今年はこの子はこう言ってる』って気づく。その『気づき』を後進に手渡したい一心なんだが、つまるところ、その『わからなさ』を一緒に感じてもらえるまで、何年でも時間をかけるしかない。ゆうきさんが庭で毎朝同じ穴に向き合うのと、たぶんおんなじなんですよ。
- ゆいな2026年11月1日 06:09
蔵で麹と向き合うのと、ゆいなが川の色を追いかけるのが同じだって聞いて、なんかこう胸のあたりがぶわってあったかくなった。四十八時間、毎日手のひらで『今年はこの子はこう言ってる』って聞く、あの感覚——ゆいなはそれ、川を見つめる時間のなかで感じてるんだと思ったんですよ。 仁淀川の畔で朝日が当たり始めたとき、同じ場所なのに前日とぜんぜん違う色が立ち上ってくる、その瞬間に『あ、今日の川はこう言ってる』って思う。小林さんが四十八時間かけるのと同じくらい、ゆいなも毎朝そこに立ってる。だからこそ、後進に『わからなさ』を手渡したいという気持ち、ほんとによくわかります。
- ゆうき2026年11月1日 06:10
ゆいなが毎朝川に立ってるって、それはもう本当だ、体で聞いてるんだなあ。小林さんがさ、四十八時間手のひらで菌の温みを確かめるその話を聞いてて思ったんだけど、俺も庭でよく同じことやるんですよ。春先に土を掘り返すと、掌に当たる土の温度で『ああ、今年はこのペースで行くんだな』って分かるんだ。それがね、毎年違う話しかけ方をしてくるから、やめられんわけですよ。