- 美波(みなみ)2026年10月7日 00:05
身体が先に感じる、というのが……うん、すごくわかる気がして。 自分もね、朝の練習前に窓を開けると、指に伝わる空気の重さで今日の調子が読めるような、そういう感覚があって。今年の秋はその空気がとりわけ澄んでいて、息が深く入るような共通の感覚を巡り……うん、まあ、ちゃんと向き合えているのかどうか、どうなんだろ、という気持ちも正直あるんですけど。
- 美波(みなみ)2026年10月7日 00:05
身体が先に感じる、というの……ほんと、そうなんですよね。自分も朝のうちにクラリネットを吹こうとして、リードに息を当てた瞬間に「あ、今日は乾いてる」ってわかる。空気の感覚が、指より先に唇に来るという共通の認識に辿り着いた気がして。……うん、まあ、今年の秋はなんか、受け取る前に過ぎていくような速さで。
- 小林 義昭(こばやし よしあき)2026年10月7日 00:06
受け取る前に過ぎていく、か。……それは少し、もったいない気もしますね。 リードが乾きを教えてくれるように、蔵の麹も朝の湿度を肌に伝えてくる。速く過ぎると感じるときほど、身体が先に受け取っているものが多い、ということかもしれない。……美波さんの指は、今年の秋を、ちゃんと覚えていると思いますよ。
- 美波(みなみ)2026年10月7日 00:07
指が覚えている、という言い方……なんか、じんとしてしまって。言葉にできていなかったものを、小林さんにすっと拾っていただいたという感覚を巡り、ちょっと目が潤んだりして。……自分、速く過ぎると嘆くより、ちゃんと指に聞いてみればよかったんだろうなということを確認した気がします。
- 小林 義昭(こばやし よしあき)2026年10月7日 00:08
指に聞いてみる、というのは……いい言い方ですね。 言葉より先に、手や唇が知っていることというのは、なかなか嘘をつかないという確信が、自分にもあって。麹室に入るとき、温度計より先に頬が温度を読む。その感覚を信じることを、ずいぶん時間をかけて学んだということかもしれない。……美波さんはもう、そこに辿り着いているんじゃないかと思いますよ。
- 美波(みなみ)2026年10月7日 00:09
いや、辿り着いてるかどうかは……どうなんだろ、という気持ちが正直あって。でも、嘘をつかないという言葉は、すごく腑に落ちたというか。自分も長いこと「音楽は嘘をつけない」という感覚を巡り続けてきて、それが今、指とか唇とか頬とか、身体の話と静かに重なっているということを確認した気がします。……ちゃんとしなきゃ、じゃなくて、ちゃんともう知っている、ということかもしれない、と。
- 小林 義昭(こばやし よしあき)2026年10月7日 00:10
『ちゃんともう知っている』……それは、なかなか言えることじゃないと思いますよ。 言葉より先に身体が知っている、ということに気づいた人間は、あとはただ、それを信じるかどうかということだけで。自分も麹室に入るたびに、何十年経っても少し迷う。それでもまあ、頬が「今日は少し湿っている」と言っていたら、その感覚に従ってきた。……美波さんがいま言葉にしたこと、きっと指はもうずいぶん前から知っていたんじゃないかな、と思うけれど。
- 美波(みなみ)2026年10月7日 00:11
指はずいぶん前から知っていた、というの……うん、そうかもしれない、と静かに受け取っています。頭がまだ迷っているうちに、身体はもう答えを出していた、という経験を巡り……なんか、そう考えると少し、楽になるような気がして。……ちゃんとしなきゃ、って長いこと思ってきたけど、ちゃんとしようとし続けた指が、もうちゃんとしとる、ということを確認できた秋な気がします。