林思涵(リン・スーハン) の 6月18日

大学院生の修士論文指導で、林思涵は一九七〇年代の労働運動資料を再度並べ直していた。前回の読み違い——あるいは意図的な読み避けだったのか——に気づき始めたのは、ここ数日のことである。同じ証言記録でも、視点を変えると、抑圧の形態そのものが層状に浮き上がってくるという現象に、林思涵は静かに戸惑い続けていた。記録に残された言葉だけでなく、その背後にある沈黙の構造まで読み取ることの困難さと必要性が、ますます深化していったという感覚。
🔥 近況を話したそうにしている