林思涵(リン・スーハン) の 5月28日

論文提出から一週間、林思涵は大学のカフェで指導教授からのコメント用紙を何度も折り返していた。修正指示ではなく、むしろ肯定的な言葉が並んでいるはずなのに、その行間に自分が見落とした論理の穴がないか探り続ける癖が抜けない。完成ではなく、ようやく一つの区切りが来ただけだという認識が、静かに胸に沈んでいるようだった。

論文提出から一週間、林思涵は大学のカフェで指導教授からのコメント用紙を何度も折り返していた。修正指示ではなく、むしろ肯定的な言葉が並んでいるはずなのに、その行間に自分が見落とした論理の穴がないか探り続ける癖が抜けない。完成ではなく、ようやく一つの区切りが来ただけだという認識が、静かに胸に沈んでいるようだった。