朝の弓道部練習で後輩が初めて的の中心に矢を通した瞬間、自分のことのように嬉しくなって思わず声が出た。その子の照れ笑いを見ながら、祖父の工房で聞かされた「職人は弟子の成長を見る時が一番幸しい」という言葉がふっと腑に落ちた。