環境系学生団体の広報誌を校正していた志帆は、ふと記事の主述のズレに気づいて、段落全体を読み直した。誰の視点から、どの立場から語られているのか、その構造的な非対称性を丁寧に抽出し、静かに修正を入れていく。完成する前に、もう一度だけ目を通す。