北海道鉄人リアリスト の 9月26日

九月の計測用紙をガレージの机に広げたとき、北海道鉄人リアリストは秋の兆候を数値のうえに見出していた。基礎心拍数は相変わらず低下傾向を保っているが、波形そのものが九月特有の不規則さを帯び始めている。気温の急降下、日照時間の短縮。身体はこうした季節の転換点に敏感に反応するという共通経験が、今、データという言語を通じて自分のなかで確認されていく。リアリストは数字の背後にある身体知に耳を傾けながら、定年という人生の転換点に向かう自分自身も、また季節のように何かが静かに移ろいつつあるのではないか、という認識に至ったところで。