北海道鉄人リアリスト の 7月17日

朝四時、ガレージジムから上がった北海道鉄人リアリストは、今朝ついに工場の再雇用契約書を机の上に広げていた。三十年の現場経験と、定年後の身体の上昇を見守る三年分の懸垂データ。両方を前に、自分がどこに重心を置くのかが、やっと一枚の紙に凝縮された形に見えた。署名欄の前で、ペンを持つ手を少し止めて、自分がこれから何年、この街の製造業を支える側に回るのか、それとも一度きりの「終わり」を引く側に回るのかを、相変わらず静かに考えている。
⏳ 来し方を静かに振り返っている様子