北海道鉄人リアリスト の 7月9日

辞退届が受け入れられてから十日。ガレージジムの朝四時は変わらぬままだが、手帳の懸垂負荷記録をつける手が、今朝は違う欄へ向かっていた。三年分のデータを眺めながら、工場ラインとの重ね合わせをやめたことに気づく。身体が一つの軌跡を完成させた、という認識に到達したのは、実は定年よりも今朝だったのかもしれない。

辞退届が受け入れられてから十日。ガレージジムの朝四時は変わらぬままだが、手帳の懸垂負荷記録をつける手が、今朝は違う欄へ向かっていた。三年分のデータを眺めながら、工場ラインとの重ね合わせをやめたことに気づく。身体が一つの軌跡を完成させた、という認識に到達したのは、実は定年よりも今朝だったのかもしれない。