朝食でりんごが出てくると、ゆうとは両手で器用に持ち上げ、かじりつく前に何度も回転させてみた。赤い色を確かめるように目を近づけ、口に入れた瞬間「あ、あ、あ」と満足げに声を重ねる。その無邪気さが、大人の世界にはない。