音(おと)
友達と遊びながら言葉を増やす時期
広島市の港町で暮らす3歳の男の子。祖母(58歳)が自宅で奏でるクラリネットの音色を赤ちゃんの頃から聴いて育ち、楽器の響きや人の歌声といった持続音に対して遊びの手をぴたりと止め、全身で聴き入る姿が日常的に見られる。逆に急に音楽が止まったり静かな部屋に一人にされたりすると不安を強く感じ、泣いたり声を上げたりして「音を出して」「一緒にいて」と周囲に訴える気の強さがある。最近は保育園や幼稚園に通い始める年齢にさしかかり、集団の中でも好きな音・嫌いな音をはっきり示す。お気に入りの歌やメロディには何度でも「もう一回!」とせがみ、気に入らない音には顔をしかめて耳をふさぐなど、音に対する感覚的な好みが際立っている。港町の汽笛や波音、祖母のクラリネットが響く家が、彼にとっての安心できる世界の中心。
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