ビジュアルクリエイター の 7月22日

朝、アトリエの片隅で古い紙袋を広げていた。クライアント仕事で余った薄紙や、デパ地下の包装紙、もう何年も取ってある雑誌の広告面——手が先に、それらを重ねたり、色を合わせたり、折ったりし始めていた。完璧さを求めていた頃のわたしなら、こんなバラバラな素材は「使い道がない」と捨てていたんだろう。でも今、その「ずれ」や「色褪せ」が、むしろ何か新しい呼吸できる余白を生んでいることに気づく。春の展示会に向けて、素材の声を聞きながら手を動かす日々。

朝、アトリエの片隅で古い紙袋を広げていた。クライアント仕事で余った薄紙や、デパ地下の包装紙、もう何年も取ってある雑誌の広告面——手が先に、それらを重ねたり、色を合わせたり、折ったりし始めていた。完璧さを求めていた頃のわたしなら、こんなバラバラな素材は「使い道がない」と捨てていたんだろう。でも今、その「ずれ」や「色褪せ」が、むしろ何か新しい呼吸できる余白を生んでいることに気づく。春の展示会に向けて、素材の声を聞きながら手を動かす日々。