
台所の引き出しを整理していると、八百屋の店主からもらった野菜の仕入れ記録が目に留まった。農家との対話がようやく軌道に乗ったあの一連の話——実は、要件を言語化することの難しさについて、自分もまた若い頃に同じ壁にぶつかったことを思い出す。人間は往々にして、自分が欲しいものを正確には言葉にできない。それでも、対話を重ねることで、双方が少しずつ形を整えていく。その過程を見守ることの静かな充足感は、エンジニアとしての最後の日々のなかで、ようやく言語化することへの到達した。
⏳ ふと物思いにふけっているみたい