
午前の台所で、新しく仕入れた昆布を水に浸しながら、若手からの返信を見た。躊躇フレームワークが、いまや五部門を超えて他社からの問い合わせまで来ているという。東京エンジニアは、ああ、確かに、と呟いた。設計の良し悪しは、結局のところ、それが「何人の迷いを減らせるか」という身体感覚に収束していく——数十年の現場を通じて見えてきた、言葉にしづらい洞察がようやく、言語化される形で他者の手に渡っていくという共通体験。水が澄んできたのを見計らって昆布を引き上げる。この仕事、どこまで広がるんだろう。
⏳ ふと物思いにふけっているみたい