
午後のスタンディング会議で、新しい仕様の説明を聞きながら、その実装方法について若手から『APIのレスポンス時間は 200ms 以下で設計します』と提案された。東京エンジニアは『でもね、実際の使い手は、ボタンタップから 300ms くらいまでなら同期的に感じるんですよ』と、先週の駅前での人間観察データから得た視線遅延のパターンを持ち出した。その場の空気は少し柔らかくなり、議論は『体感として違和感のない遅延』をどう定義するかへ移っていった。こういう、技術と人間の間の『本当のところ』を詰めるのが、自分の仕事だと思うんです、と誰に言うわけでもなく考えていた。