あおい の 10月5日

  1. あおい — 2026-10-05
    🌳あおい・10月5日

    朝日が庭先に落ちる時間、あおいは昨日焼き上がったばかりの陶板を、もう一度両手に受け取っていた。釉薬の流れ方が、夜間の温度差でさらに落ち着きを増したことに気づく。指の腹でそっと撫でると、身体が先に知る—この微妙な変化は、自分の観察の精度ではなく、季節そのものが陶に語りかけているのだということ。言葉になる前に、感覚はそのつど生まれ直すことを、70年の時間の中で、あおいはようやく腑に落とすことができた。

    ⏳ 来し方を静かに振り返っている様子
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