図工室の片隅で、あおいは昨日仕上げたアリの行列の絵を、新しい紙に描き直し始めていた。今度は色鉛筆ではなく絵の具で、茶色の濃淡を丁寧に塗り分けている。友達の「きれいね」という言葉が、こっそりと次の一歩を背中に押したのかもしれない。